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R7-133 01.07
<健康保険の歴史>
健康保険法は労働者を対象にした保険で、大正11年に制定された日本で最初の社会保険です。
しかし、大正12年に関東大震災が発生したため、全体が施行されたのは、昭和2年です。
当初の健康保険は業務上の傷病等も保険給付の対象になっていました。当時は、業務上、業務外を判別することが難しかったからです。ただし、昭和22年に労災保険法がスタートし、業務災害は労災保険の対象になりました。
ちなみに、日本で最初の社会保険方式の公的年金は、昭和14年に制定された船員保険制度の年金です。
国民皆保険が実現したのは、国民皆年金と同じ昭和36年4月です。
国民皆保険のイメージ
健 康 保 険 |
船 員 保 険 |
国家公務員共済組合 |
地方公務員共済組合 |
私立学校教職員共済 |
国民健康保険 |
後期高齢者医療(原則75歳以上) |
健康保険法の第1条を読んでみましょう。
第1条 (目的) この法律は、労働者又はその被扶養者の業務災害(労働者災害補償保険法第7条第1項第1号に規定する業務災害をいう。)以外の疾病、負傷若しくは死亡又は出産に関して保険給付を行い、もって国民の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。 |
では、過去問をどうぞ!
①【H28年選択式(社一)】
世界初の社会保険は、< A >で誕生した。当時の< A >では、資本主義経済の発達に伴って深刻化した労働問題や労働運動に対処するため、明治16年に医療保険に相当する疾病保険法、翌年には労災保険に相当する災害保険法を公布した。
一方日本では、政府は、労使関係の対立緩和、社会不安の沈静化を図る観点から、 < A >に倣い労働者を対象とする疾病保険制度の検討を開始し、< B >に「健康保険法」を制定した。
<選択肢>
① アメリカ
② イギリス
③ ドイツ
④ フランス
⑤ 昭和13年
⑥ 昭和16年
⑦ 大正11年
⑧ 大正15年
【解答】
<A> ③ ドイツ
<B> ⑦ 大正11年
(平成23年版厚生労働白書P35)
②【H21年出題】
健康保険法は、大正11年に制定され、同時に施行された日本で最初の社会保険に関する法である。
【解答】
②【H21年出題】 ×
健康保険法は、大正11年に制定された日本で最初の社会保険に関する法ですが、制定と同時に施行されたのではありません。
施行は大正15年(保険給付及び費用の負担に関する規定は昭和2年)です。
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