M字カーブや男女の格差などがポイントです。
【問題①】
一般労働者における男女の平均所定内給与額の差は,長期的に見ると拡大傾向にあり、平成26年は、男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は72.2と、前年に比べ0.9ポイント拡大した。
【問題②】
女性の年齢階級別労働力率について昭和50年からの変化を見ると、現在も「M字カーブ」を描いているものの、そのカーブは以前に比べて浅くなっている。M字の底となる年齢階級も上昇しており、昭和50年は25~29歳がM字の底となっていたが、平成26年では79.3%で、年齢階級別で最も高くなっている。
【問題③】
男女ともパート・アルバイト等の非正規雇用者の割合は上昇傾向にあり,特に女性はその割合が昭和60年の32.1%から平成26年には56.7%にまで上昇しており,過半数を占めるに至っている。
★解答★
【問題①】 ×
一般労働者における男女の平均所定内給与額の差は,長期的に見ると拡大傾向ではなく「縮小傾向」にある。平成26年は、男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は72.2で、前年に比べ0.9ポイント「拡大した」ではなく「縮小した」です。
参照 平成26年度男女共同参画社会の形成の状況 第2節 雇用の場における女性
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h27/zentai/html/honpen/b1_s02_02.html (内閣府男女共同参画局ホームページ)
【問題②】 ○
女性の年齢階級別労働力率は「M字カーブ」を描いているが、そのカーブは以前に比べて浅くなっていること、M字の底となる年齢階級も上昇していることがポイント。
昭和50年は25~29歳の労働力率は42.6%でM字の底だったが、25~29歳の労働力率は次第に上がり平成26年では79.3%で年齢階級別で最も高い。
ちなみに、26年のM字の底は35~39歳(70.8%)となっています。
参照 平成26年度男女共同参画社会の形成の状況 第1節 就業をめぐる状況
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h27/zentai/html/honpen/b1_s02_01.html (内閣府男女共同参画局ホームページ)
【問題③】 ○
平成26年の女性の雇用者全体の正規の職員、従業員の割合は43.4%、パート・アルバイト等の非正規雇用者の割合は56.7%で、非正規雇用者が過半数を占めています。
参照 平成26年度男女共同参画社会の形成の状況 第1節 就業をめぐる状況
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h27/zentai/html/honpen/b1_s02_01.html (内閣府男女共同参画局ホームページ)
★★労働経済の分野は、幅広くたくさん勉強するのではなく、模擬試験や答案練習で印象に残った問題だけをしっかりおぼえておきましょう。
たとえ同じ問題が出なくても、問題を解くヒントになるかもしれません。
社労士受験のあれこれ