雇用保険率は、「一般の事業」、「農林水産・清酒製造の事業」、「建設の事業」と、事業の種類によって3パターン設定されています。
平成29年度の雇用保険率は昨年度より引き下げられていて、4月1日から適用されています。
試験対策として、まずは「一般の事業」の平成29年度の雇用保険率を押さえましょう。「一般の事業」の平成29年度の雇用保険率は、「1000分の9」となりました。(*平成28年度は1000分の11でした)
★ 雇用保険率の「1000分の9」は、①「雇用保険二事業以外(失業等給付)」に係る部分と②「雇用保険二事業」に係る部分に分けられます。
平成29年度は、①は1,000分の6、②は1,000分の3となります。(ちなみに引き下げられたのは①の部分で、②の部分は昨年度と同じ率です。)
労働者と事業主の負担についても押さえましょう。
①の部分は労働者と事業主が折半で負担し、②の部分は事業主が全額負担します。
負担割合は↓の表のようになります。
雇用保険率
| 事業主負担 | 労働者負担 |
1000分の9 (内1000分の3が二事業分) | 1000分の6 | 1000分の3 |
ついでに、「就職支援法事業」に要する費用はどちらに入るのかも確認しておきましょう。
①の部分は失業等給付の費用に充てる部分ですが、「就職支援法事業」の費用も①に含まれます。②の部分は雇用保険二事業(雇用安定事業と能力開発事業)の費用に充てる部分ですが「就職支援法事業」は除かれます。
社労士受験のあれこれ