5月23日に、毎月勤労統計調査平成28年度分結果確報が公表されました。
→ 厚生労働省HP「毎月勤労統計調査平成28年度分結果確報」
昨日に引き続き、気になったものをピックアップします。
(昨日はこちら → 平成28年度のパートタイム労働者の時間当たり給与)
【実質賃金】
■ 実質賃金指数は、前年度と比べて0.4%増しとなっています。
(6年ぶりに増加に転じました。)
■ 実質賃金 → 現金給与総額指数を消費者物価指数で除して算出
過去問です。
<H13年出題>
賃金には名目賃金と実質賃金という概念がある。ある時点の賃金が月額20万円で、その1年後に月額22万円に増加したとする。この場合、名目賃金が10%増加したのであって、これだけでは実質賃金がどれほど増加したのかは分からない。
<解答> 〇
「実質賃金」には物価の動きが反映されるのが特徴です。
問題文のように「名目賃金」が20万円から10%アップして22万円になったとしても、「物価」の変動が分からなければ、実質賃金が増加したのかは分かりません。
例えば、「名目賃金」が10%増加しても、物価が20%増加した場合は、「実質賃金」はマイナスになります。
★ なお、平成28年度の実質賃金指数が前年度より増加したのは、「名目賃金」指数の前年度比が0.4%増に対して、「消費者物価指数」は前年度と同水準だからです。
社労士受験のあれこれ