R3-068
令和2年の択一式の問題から、選択式の勉強に活かせる問題をピックアップしました。
キーワードを< >で空欄にしています。
空欄を埋めてください。
R2年のアレンジ問題です
空欄<A>、<B>を埋めてください。
年金額の改定は、受給権者が68歳に到達する年度よりも前の年度では、< A >を基準として、また68歳に到達した年度以後は< B >を基準として行われる。
【選択肢】 ①物価変動率 ②名目手取り賃金変動率 ③名目賃金変動率
(参考:問6A)
【解答】
A ②名目手取り賃金変動率
B ①物価変動率
年金の額は、毎年度、賃金や物価の動向に合わせて改定されています。
新規裁定者(68歳到達年度前)は、まだ現役に近いので働く人の生活水準(名目手取り賃金変動率)に合わせる、既裁定者(68歳到達年度以後)は、引退世代の生活水準(物価変動率)に合わせる、と考えてみてください。
ちなみに・・・
令和2年度は、
・物価変動率 → +0.5%
・名目手取り賃金変動率 → +0.3%
でした。
「物価」「名目手取り賃金」が両方とも「+」で「物価」の方が上回っています。このような場合は、既裁定者は「物価」ではなく「名目手取り賃金変動率」を基準とします。
なぜなら「年金」は世代間扶養だから。年金は現役世代の保険料で支えられています。既裁定者の方が新規裁定者よりも年金額の伸びが大きくなるのは、理屈に合わないからです。
令和2年度の年金額は、新規裁定者も既裁定者も「名目手取り賃金変動率」を基準に改定が行われました。
(名目手取り賃金変動率「+0.3%」にスライド調整率「̠̠0.1%」がかかりました。)