何度も何度も繰り返し出題され、テキストには、ゴシック体・太字・色付き・アンダーラインで示される箇所。
そんな「定番問題」は、慣れてしまえば大丈夫。
今日から、定番問題を取り上げていきます。
定番問題 (設備の設計者等の責務)
事業者だけでなく、設備の設計者等にも労働災害発生防止について責務がある
★ 例えば、労働者が操作する機械にもともと安全装置が付いていないような場合は、いくら事業者が労働災害防止のための措置をとったとしても、あまり役にたちません。
★ ですので、労働安全衛生法では、機械の設計者や製造者等にも、例えば労働者が機械でけがをすることがないよう、機械に安全装置を取り付けるなど労働災害の発生を防止するための措置をとるよう努めることを求めています。
★ 設備の設計者等の責務
① 機械、器具その他の設備を設計し、製造し、若しくは輸入する者 |
② 原材料を製造し、若しくは輸入する者 |
③ 建設物を建設し、若しくは設計する者 |
↓
これらの物の設計、製造、輸入又は建設に際して、これらの物が使用されることによる労働災害の発生の防止に資するように努めなければならない。
◆◆ポイント! 「努めなければならない」=努力を求めている
これを覚えると、平成29年【問8】CとDが解けます。
★問題です。今日は2問あります。
(平成29年【問8】C)
労働安全衛生法は、機械、器具その他の設備を設計し、製造し、若しくは輸入する者にも、これらの物の設計、製造又は輸入に際して、これらの物が使用されることによる労働災害の発生の防止に資するよう努めることを求めている。
(平成29年【問8】D)
労働安全衛生法は、原材料を製造し、又は輸入する者にも、これらの物の製造又は輸入に際して、これらの物が使用されることによる労働災害の発生の防止に資するよう努めることを求めている。
<解答>
平成29年【問8】C 〇
平成29年【問8】D 〇
どちらも「〇」です。上の表でいうと、Cの問題は①、Dの問題は②についての記述です。
ポイントは、語尾が「・・・資するようにしなければならない」ではなく、「努めなければならない」であること。努力を求めている点です。
語尾の「努めなければならない」をチェックするのがここの定番です。
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