何度も何度も繰り返し出題され、テキストには、ゴシック体・太字・色付き・アンダーラインで示される箇所。
そんな「定番問題」は、慣れてしまえば大丈夫。
定番問題を取り上げていきます。
定番問題 (専属の産業医が必要な事業場は?)
産業医の選任に出てくる数字は覚える。「以上」・「超」にも注意
産業医の選任が必要な事業場 | 業種問わず常時50人以上 |
専属の産業医が必要な事業場 | ・常時1000人以上 ちょうど1000人なら専属の産業医要 ・有害業務に常時500人以上 |
2人以上の産業医の選任が必要な事業場 | 常時3000人超 ちょうど3000人なら1人選任でOK |
これを覚えると、平成29年【問9】Bが解けます。
★問題です。
(平成29年【問9】B)
Y市の工場・・・食料品を製造している。工場は24時間フル操業で、1グループ150人で構成する4つのグループ計600人の労働者が、1日を3つに区分した時間帯にそれぞれ順次交替で就業するいわゆる4直3交替で、業務に従事している。したがって、この600人の労働者は全て、1月に4回以上輪番で深夜業に従事している。なお。労働基準法第36条第1項ただし書きに規定する健康上特に有害な業務に従事する者はいない。
(問題)
Y市にある工場には、安全委員会及び衛生委員会を設置しなければならず、それぞれの委員会の設置に代えて、安全衛生委員会を設置することができるが、産業医については、その工場に専属の者を選任しなければならない。
<解答> 〇
★ 有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場では、専属の産業医を選任しなければなりません。
この場合の「有害業務」には、「深夜業を含む業務」が入ることがポイントです。
問題文の工場は、600人の労働者全て、1月に4回以上輪番で深夜業に従事している事業場ですので、専属の産業医が必要です。
社労士受験のあれこれ