R4-120
社労士受験勉強のファーストステップ
ファーストステップについては
医療保険、年金等の法律の施行日をおさえましょう。
では、過去問を解いてみましょう。
①【H28年選択式】
世界初の社会保険は、< A >で誕生した。当時の< A >では、資本主義経済の発達に伴って深刻化した労働問題や労働運動に対処するため、明治16年に医療保険に相当する疾病保険法、翌年には労災保険に相当する災害保険法を公布した。
一方日本では、政府は、労使関係の対立緩和、社会不安の沈静化を図る観点から、 < A >に倣い労働者を対象とする疾病保険制度の検討を開始し、< B >に「健康保険法」を制定した。
②【H21年出題(健保)】
健康保険法は、大正11年に制定され、同時に施行された日本で最初の社会保険に関する法である。
③【H19年出題】
戦前の昭和13年に制定された国民健康保険法は、戦後の昭和33年に全面改正され、翌年1月から施行されたが、国民皆保険体制が実現したのは昭和36年4月である。
④【H19年出題】
高齢化や核家族化等の進行に従い深刻化していた高齢者の介護問題に対応する新たな社会的仕組みを構築するために、介護保険法が平成9年に制定され、一部を除き平成12年4月から施行された。
【解答】
①【H28年選択式】
A ドイツ
B 大正11年
ポイント!
世界初の社会保険はドイツで誕生しました
②【H21年出題(健保)】 ×
「同時に施行」が間違いです。
健康保険法の制定は「大正11年」ですが、施行は大正15年、ただし保険給付及び費用の負担に関する規定は昭和2年施行です。
関東大震災の影響で、全面施行は昭和2年まで延期されました。
健康保険は、日本で最初の医療保険です。
(法附則第1条)
③【H19年出題】 〇
ポイント!
国民皆保険体制の実現は昭和36年4月です。
④【H19年出題】 〇
ポイント!
介護保険法は平成12年4月から施行されました。
では、引き続き過去問を解いてみましょう
⑤【H22年出題】
船員保険法は、大正14年に制定され、翌年から施行された。同法に基づく船員保険制度は船員のみを対象とし、年金等給付を含む総合保険であるが、健康保険に相当する疾病給付は対象としていなかった。
⑥【H19年出題】
医療面で国民皆保険が進められるのに対応して国民皆年金の実現が強く要請されるようになり、自営業者等を対象とする国民年金法が昭和34年に制定され、昭和36年4月から全面施行された。
⑦【H24年出題】
確定拠出年金法は、平成13年6月に制定され、同年10月から施行されたが、同法に基づき、個人型年金と企業型年金の2タイプが導入された。
⑧【H19年出題】
確定給付企業年金法は、平成13年に制定・施行された
【解答】
⑤【H22年出題】 ×
船員保険法の制定は、「昭和」14年です。
船員保険制度は船員のみを対象とした年金等給付を含む総合保険で、健康保険に相当する疾病給付も対象でした。
ポイント!
船員保険制度の養老年金等は、「社会保険方式」による「日本最初の公的年金」制度です。(参照:平成23年版厚生労働白書)
⑥【H19年出題】 〇
国民年金法が昭和36年4月に全面施行されたことによって、国民皆年金が実現しました。
ポイント!
国民皆保険も国民皆年金も「昭和36年4月」です。
⑦【H24年出題】 〇
ポイント!
確定拠出年金法は、平成13年6月制定・同年10月施行です。
⑧【H19年出題】 ×
確定給付企業年金法は、平成13年制定ですが、施行は平成14年4月です。
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