社会保険労務士合格研究室

令和7年選択式(労働安全衛生法)から学ぶ

R8-004 8.28

「今後における労働衛生対策の推進に関する基本方針について」と「機械等に関する規制」(労働安全衛生法)

 令和7年の労働安全衛生法の選択式は、「今後における労働衛生対策の推進に関する基本方針について」、「機械等に関する規制」から出題されました。

 

について

 「今後における労働衛生対策の推進に関する基本方針について」の「基本的な考え方」からの出題でした。

 

平成29年の選択式が参考になります。

問題を見てみましょう。

H29年選択式】

 労働安全衛生法第65条の3は、いわゆる労働衛生の3管理の一つである作業管理について、「事業者は、労働者の< A >に配慮して、労働者の従事する作業を適切に管理するように努めなければならない。」と定めている。

 

 

 

 

 

【解答】

①【H29年選択式】

<A>  健康

 労働安全衛生法第65条の3は、いわゆる労働衛生の3管理の一つである作業管理について、「事業者は、労働者の健康に配慮して、労働者の従事する作業を適切に管理するように努めなければならない。」と定めている。

★ちなみに、労働衛生の3管理とは、「作業環境管理」、「作業管理」、「健康管理」です。

 

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 令和7年の問題については、問題文の中の、「労働衛生管理活動」、「作業環境管理」、「健康管理」がヒントになります。

 では、令和7年の選択式をみてみましょう。

R7年選択式】

 事業者は、労働安全衛生法第22条に基づき、健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならないが、事業場における自主的な労働衛生管理活動の促進を図るためには、総括安全衛生管理者、産業医、衛生管理者、衛生推進者等の選任及び職務の励行、衛生委員会の設置及び運営等の労働衛生管理体制の確立を基本とした上で、作業環境管理、< A >及び健康管理並びに労働衛生教育の総合的な実施の徹底を図っていく必要がある。

<選択肢>

① 作業管理  ② 生産管理  ③ 有害物管理  ④ 労働時間管理

 

 

 

 

 

【解答】

A> ① 作業管理

問題文のポイントは赤の部分です。

 事業者は、労働安全衛生法第22条に基づき、健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならないが、事業場における自主的な労働衛生管理活動の促進を図るためには、総括安全衛生管理者、産業医、衛生管理者、衛生推進者等の選任及び職務の励行、衛生委員会の設置及び運営等の労働衛生管理体制の確立を基本とした上で、作業環境管理< A >及び健康管理並びに労働衛生教育の総合的な実施の徹底を図っていく必要がある。

★労働衛生の3管理のうち、「作業環境管理」と「健康管理」が出ていますので、残りの一つの「作業管理」が入ります。

 

今後における労働衛生対策の推進に関する基本方針について(26.2.17基発02177)

 

 

について

 「譲渡等の制限等」からの出題です。

 今回は、第42条からの出題でしたが、平成22年には、第43条から選択問題が出題されています。

H22年選択式をどうぞ!

H22年選択式】

 労働安全衛生法第43条においては、「動力により駆動される機械等で、作動部分上の < A >又は動力伝導部分若しくは調速部分に厚生労働省令で定める防護のための措置が施されていないものは、譲渡し、貸与し、又は譲渡若しくは貸与の目的で  < B >してはならない。

 

 

 

 

 

【解答】

H22年選択式】

A> 突起物

B> 展示

 

 

では、令和7年の選択式をどうぞ!

R7年選択式】

 労働安全衛生法第42条は、「特定機械等以外の機械等で、別表第2に掲げるものその他危険若しくは有害な作業を必要とするもの、危険な場所において使用するもの又は危険若しくは健康障害を防止するため使用するもののうち、政令で定めるものは、厚生労働大臣が定める規格又は安全装置を具備しなければ、< A >、又は設置してはならない。」と定めている。

<選択肢>

① 譲渡し、貸与し  ② 譲渡し、展示し   ③ 販売し、賃貸し

④ 販売し、販売のために展示し

 

 

 

 

 

【解答】

R7年選択式】

A> ① 譲渡し、貸与し

 

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