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社会保険労務士合格研究室

令和5年度過去問で解ける問題 労働基準法

R6-098

R5.12.3 第6条 中間搾取の排除

過去問で解ける問題をみていきましょう。

今日は労働基準法です。

 

条文を読んでみましょう。

6条 (中間搾取の排除)

何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。

 

さっそく過去問をどうぞ!

①【H28年出題】

 労働基準法第6条は、法律によって許されている場合のほか、業として他人の就業に介入して利益を得てはならないとしているが、その規制対象は、私人たる個人又は団体に限られ、公務員は規制対象とならない。

 

 

②【H26年出題】

 労働基準法第6条は、業として他人の就業に介入して利益を得ることを禁止しており、その規制対象は、使用者であるか否かを問わないが、処罰対象は、業として利益を得た法人又は当該法人のために実際の介入行為を行った行為者たる従業員に限定される。

 

 

 

 

 

【解答】

①【H28年出題】 ×

 「何人も」とは、労働基準法の適用を受ける事業主に限定されません。その規制対象は、個人、団体又は公人、私人を問いません。そのため、公務員も規制対象となります。

S23.3.2基発381号)

 

 

②【H26年出題】 × 

 処罰対象は、個人、団体又は公人、私人を問いません。業として利益を得た法人又は当該法人のために実際の介入行為を行った行為者たる従業員だけではありません。

S23.3.2基発381号)

 

では、令和5年の問題をどうぞ!

【R5年出題】

 法人が業として他人の就業に介入して利益を得た場合、労働基準法第6条違反が成立するのは利益を得た法人に限定され、法人の為に違反行為を計画し、かつ実行した従業員については、その者が現実に利益を得ていなければ同条違反は成立しない。

 

 

 

 

 

【解答】

【R5年出題】 ×

 法人が業として他人の就業に介入して利益を得た場合、法人の為に違反行為を計画し、かつ実行した従業員が現実に利益を得ていない場合でも、法人の従業員について第6条違反が成立します。

S34.2.1633基収8770号) 

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