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労一 労働災害発生状況の分析等(厚生労働省)

R3-283

R3.6.2 令和2年労働災害発生状況の分析より

社労士試験では、平成30年に「平成28年労働災害発生状況の分析等」から出題されています。

 今日は令和3年4月30日に公表された令和2年の労働災害発生状況を見ていきましょう。

 

 

では、どうぞ!

①死亡者数 概況

 令和2年の労働災害による死亡者数は802人と3年連続 で< A ①過去最大 ②過去最少 >となった。 労働災害を減少させるために国や事業者、労働者等が重点的に取り組む事項を定めた中期計画である「第13次労働災害防止計画」(平成30年度~令和4年度)では、死亡者数を平成29年と比較して、令和4年までに15%以上減少させることとしているが、死亡者数は、同計画の目標を超えた減少となった。

 

②死傷者数 概況

 令和2年の労働災害による休業4日以上の死傷者数は 131,156人となった。新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害は 6,041人となり、これを除くと 125,115 人となった。13次防では、死傷者数を平成29年と比較して、令和4年までに5%以上減少させることを目標としているが、13次防の重点業種で< B ①増加  ②減少 >し、全体では 8.9%の< B ①増加  ②減少 >となっており、同計画の目標<C ①を達成している  ②の達成が困難な >状況となっている。

 

③死傷者数 年齢別

 年齢別では、20歳未満を除く全ての年代で増加し、全死傷者数の約4分の1を占める「< D ①20歳~29歳 ②60 歳~ >」では 34,928人(前年比 1,213 人・3.6%増、平成29年比 4,901 人・16.3%増)となった。 なお、新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害を除くと、「50 歳 ~59 歳」(同 659 人・2.2%増・同 2,322 人・8.1%増)及び「60 歳~」(同 528 人・1.6%増・同 4,216 人・14.0%増)で増加した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①死亡者数 概況

A ②過去最少

 令和2年1月~12月までの労働災害による死亡者数は、802人(前年比43人・5.1%減、平成29年比176人・18.0%減)と3年連続で過去最少となっています。

★「第13次労働災害防止計画」(平成30年度~令和4年度)では、死亡者数を平成29年と比較して、令和4年までに15%以上減少させることとしていて、死亡者数は、目標を超えた減少となっています。

ポイント! 死亡者数は3年連続過去最少

 

②死傷者数 概況

B ①増加

C ②の達成が困難な

 令和2年の労働災害による休業4日以上の死傷者数 →  131,156 人(前年比 5,545 人・4.4%増、平成29年比10,696人・8.9%増)、新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害6,041人を除くと125,115 人(前年比 496 人・0.4%減、平成29年比 4,655 人・3.9%増)

「第13次労働災害防止計画」では、死傷者数を平成29年と比較して、令和4年までに5%以 上減少させることを目標としていますが、「第13次労働災害防止計画」重点業種※で増加し、全体では 8.9%の増加となっており、同計画の目標の達成が困難な状況となっています。

※死傷災害では、陸上貨物運送事業、小売業、社会福祉施設、飲食店を重点事業としている。

ポイント! 休業4日以上の死傷者数は増加

 

③死傷者数 年齢別

D ②60歳~

・ 20歳未満を除く全ての年代で増加

・ 全死傷者数の約4分の1を占める「60歳~」では 34,928人(前年比 1,213 人・3.6%増、平成29年比 4,901 人・16.3%増)

・ 新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害を除くと、「50 歳 ~59 歳」(同 659 人・2.2%増・同 2,322 人・8.1%増)及び「60 歳~」(同 528 人・1.6%増・同 4,216 人・14.0%増)で増加

 

 

令和2年の労働災害発生状況はこちらをどうぞ(厚生労働省HP)

令和2年の労働災害発生状況を公表

~死亡者数は3年連続過去最少、休業4日以上の死傷者数は増加~

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