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(令和3年出題より)厚生年金保険法 応用問題

R4-049

R3.10.10 厚年「特別支給の老齢厚生年金・長期加入者の特例」

 

令和3年の問題から、応用問題を振り返りましょう。

今日は厚生年金保険法です。

 

では、どうぞ!

 

①【R3年問9B

 昭和33410日生まれの男性は、第1号厚生年金被保険者として4年、第2号厚生年金被保険者として40年加入してきた(これらの期間以外被保険者期間は有していないものとする。)。当該男性は、厚生年金保険の被保険者でなければ、63歳から定額部分と報酬比例部分の特別支給の老齢厚生年金が支給される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【R3年問9B】 ×

 「長期加入者の特例」の問題です。

 昭和16年4月2日生まれ(第1号の女子は昭和21年4月2日生まれ)以降から、特別支給の老齢厚生年金が報酬比例部分のみになる部分があります。(図を参照してください。)

 長期加入者の特例とは、厚生年金保険の被保険者でなく、かつ、被保険者期間が44年以上であるときは、定額部分(場合によっては加給年金額も)が支給される特例です。

 昭和33410日生まれの男性は、63歳から報酬比例分の支給が開始されますが、厚生年金保険の被保険者でなく、かつ、被保険者期間が44年以上であるときは、定額部分も合わせて支給されます。

 しかし、問題文の場合は、被保険者期間は、1号が4年、第2号が40年となっています。「44年」をみるときは、2種以上の被保険者であった期間は、合算しないこととなっているので、問題文の場合は、要件をみたさないので、63歳から支給されるのは原則どおり報酬比例部分のみとなります。

(法附則第9条の3)

 

 

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②【H28年出題

 第1号厚生年金被保険者期間を30年と第2号厚生年金被保険者期間を14年有する昭和29102日生まれの現に被保険者でない男性は、両種別を合わせた被保険者期間が44年以上であることにより、61歳から定額部分も含めた特別支給の老齢厚生年金を受給することができる。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

②【H28年出題】 ×

 上の問題と同じで、「44年以上」をみるときは、2種以上の期間は合算できませんので、問題文の場合は、定額部分は支給されません。  

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