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(令和3年出題より)過去問から学ぶ国民年金法 

R4-081

R3.11.11 一人一年金の原則(併給の調整)

令和3年の問題から国民年金法を学びましょう。

 

今日は「一人一年金の原則(併給の調整)」です。

 

 

では、どうぞ!

 

①【R3年問10B

 併給の調整に関し、国民年金法第20条第1項の規定により支給を停止されている年金給付の同条第2項による支給停止の解除の申請は、いつでも、将来に向かって撤回することができ、また、支給停止の解除の申請の回数について、制限は設けられていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【R3年問10B】 〇

 一人に対して、複数の年金の受給権が発生することがあります。年金は、「一人一年金」の原則があります。例えば、障害基礎年金と老齢基礎年金が支給されるときは、まず、両方の年金の支給が停止されます。障害基礎年金の受給を選択した場合は、障害基礎年金の支給停止が解除され、老齢基礎年金はそのまま支給停止となります。

 その後、老齢基礎年金に選択替えをすることもできます。その場合、問題文のように、「支給停止の解除の申請は、いつでも、将来に向かって撤回することができ、また、支給停止の解除の申請の回数について、制限は設けられていない。」となります。

(法第20条)

 

 

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②【H23年出題】

 障害基礎年金の受給権者が老齢基礎年金の受給権を取得したときは、その者の選択によりどちらか一方の年金を支給し、他方の年金の受給権は消滅する。

 

 

③【H25年出題】

 併給の調整により支給を停止された年金給付について、いわゆる選択替えをすることができるのは、毎年、厚生労働大臣が受給権者に係る現況の確認を行う際に限られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

②【H23年出題】 ×

 「他方の年金の受給権は消滅」が誤りです。選択しなかった他方の年金は「支給停止」になります。

(法第20条)

 

 

③【H25年出題】 ×

 いわゆる選択替えは、「いつでも、将来に向かって撤回することができる」と規定されています。「毎年、厚生労働大臣が受給権者に係る現況の確認を行う際に限られる」は誤りです。

(法第20条)

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