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社会保険労務士合格研究室

ここを乗り越えよう!厚生年金保険法

R4-186

R4.2.24 子が出生したときの父母、孫、祖父母の遺族厚生年金の失権

 例えば、被保険者等の死亡の当時、配偶者も子もなくて、父がいる場合は、父が遺族厚生年金の受給権者になります。

 しかし、死亡当時胎児であった子が出生した場合は、子が先順位になりますので父の受給権は消滅します。

 

 では、条文を読んでみましょう。

第63条

③ 父母、孫又は祖父母の有する遺族厚生年金の受給権は、被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時胎児であった子が出生したときは、消滅する。

★ 胎児であった子の出生で受給権が消滅するのは、子より後順位の父母、孫、祖父母です。

 

 

では、過去問です!

①【H24年出題】

 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時胎児であった子が出生したときは、父母、孫、祖父母の遺族厚生年金の受給権は消滅するが、妻の受給権は消滅しない。

 

 

②【R2年出題】

 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時胎児であった子が出生したときは、父母、孫又は祖父母の有する遺族厚生年金の受給権は消滅する。一方、被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時胎児であった子が出生したときでも、妻の有する遺族厚生年金の受給権は消滅しない。 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H24年出題】 〇

 配偶者と子は、同じ順位ですので、胎児であった子が出生しても、妻の受給権は消滅しません。

 

 

②【R2年出題】 〇

 ①の問題と同じです。 

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