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社会保険労務士合格研究室

健康保険法

R4-253 

R4.5.2 (高額療養費)長期高額疾病の特例

 長期間にわたり高額な医療費がかかる特定疾病については、自己負担限度額の特例が設けられています。負担軽減のためです。

 

 特定疾病については施行令第41条第9項で以下の要件が定められています。

1 費用が著しく高額な一定の治療として厚生労働大臣が定める治療を要すること。

2 1の治療を著しく長期間にわたり継続しなければならないこと。

 

 要件に基づき、指定されているのが次の3つです。

① 人工腎臓を実施する慢性腎不全 (人工透析)

② 血漿分画製剤を投与している先天性血液凝固第因子障害及び先天性血液凝固第因子障害 (血友病)

③ 抗ウイルス剤を投与している後天性免疫不全症候群

 (血液製剤に起因するHIV感染症)

 

 

 

過去問をどうぞ!

 

①【R2年出題】

 標準報酬月額が56万円である60歳の被保険者が、慢性腎不全で1つの病院から人工腎臓を実施する療養を受けている場合において、当該療養に係る高額療養費算定基準額は10,000円とされている。

 

 

②【H28年出題】

 70歳以上の被保険者が人工腎臓を実施する慢性腎不全に係る療養を受けている場合、高額療養費算定基準額は、当該被保険者の所得にかかわらず、20,000円である。

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【R2年出題】 ×

★長期高額疾病(特定疾病)に係る自己負担限度額の特例

・自己負担限度額は月額1万円です。※限度額を超える分は高額療養費が現物給付で支給されます。

・ただし、「慢性腎不全」のうち「70歳未満」の「上位所得者(標準報酬月額53万円以上)」については自己負担限度額は2万円です。

 問題文の高額療養費算定基準額は1万円ではなく「2万円」です。

(昭59.9.28厚告156)

 

 

②【H28年出題】 ×

2万円ではなく「1万円」です。

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