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社会保険労務士合格研究室

 復習しましょう/令和4年選択式⑧

R5-008

R4.9.5 令和4年「厚年選択」は択一式のような問題でした

 令和4年の選択式は、「択一式」対策がそのまま「選択式」対策になるような出題でした。

 

産前産後休業期間中の保険料の免除期間について

条文からの出題でした。

81条の2の2 

 産前産後休業をしている被保険者が使用される事業所の事業主が、主務省令で定めるところにより実施機関に申出をしたときは、第81条第2項の規定にかかわらず、当該被保険者に係る保険料であってその産前産後休業を開始した日の属するからその産前産後休業が終了する日の翌日が属する月の前月までの期間に係るものの徴収は行わない。

 

★「開始した日の属する月」と「終了する日の翌日が属する月の前月」が問われました。

 

 

遺族厚生年金が最初に支給されるのは誰でしょう?

 

・ 被保険者X(50歳)と生活を共にしているのは、妻Y(45歳)とYとYの先夫との子Z(10歳)

 ※XとZは養子縁組をしていない。事実上の親子関係であることがポイントです。

・ Xは、Xの先妻V(50歳)とXとVの子W(15歳)に養育費を送っている

 

Xが死亡した場合、遺族厚生年金が最初に支給されるのは誰でしょう?

 

①まず、遺族基礎年金の受給権が発生するのは誰でしょう?

 遺族基礎年金の受給権が発生するのは、先妻との子Wです。

 Z、Y、Vには遺族基礎年金の受給権は発生しません。

なぜなら、

・ZはXと養子縁組をしていないため、「事実上の親子関係」です。「事実上の親子関係の子」は、遺族基礎年金の対象になる「子」にはならないからです。

・妻Yは、死亡したXの子と生計を同じくしていないからです。

・先妻Vは、死亡したときはXの妻ではないからです。

②遺族厚生年金の受給権が発生するのは誰でしょう?

 死亡した当時の妻Yと先妻との子Wです。

③妻Yと子Wは遺族厚生年金の支給順位は同順位です。どちらが優先するでしょう?

 第66条第2項によります。

第66条第2項

配偶者に対する遺族厚生年金は、当該被保険者又は被保険者であった者の死亡について、配偶者が国民年金法による遺族基礎年金の受給権を有しない場合であって子が当該遺族基礎年金の受給権を有するときは、その間、その支給を停止する。ただし、子に対する遺族厚生年金が所在不明による支給停止の規定によりその支給を停止されている間は、この限りでない。

 配偶者Yは遺族基礎年金の受給権がなく、子Wが遺族基礎年金の受給権を有するため、配偶者Yの遺族厚生年金は、支給停止されます。

 遺族厚生年金が最初に支給されるのは、「W」となります。

 

 

65歳未満の在職老齢年金の計算

 今年の改正点からの出題です。

 計算式は、(総報酬月額相当額41万円+基本月額10万円-47万円)×2分の1

2万円です。

 支給停止額は、月額2万円です。

 

 

事後重症の障害厚生年金

 事後重症のポイントは、障害認定日後65歳に達する日の前日までの間に障害等級に該当する程度の障害の状態に該当するに至った+その期間内に請求することです。

 

★「65歳に達する日の前日」が問われました。 

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