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社会保障制度の沿革を知ろう

H31.3.13 最低限おさえておきたい年金制度の沿革②

 昨日は、年金制度の沿革のポイントを選択式で学びました。

今日は、年金だけでなく健康保険の沿革もまとめて確認しましょう。

 

過去問をどうぞ

<⓵ 国年H19年出題>

 国民年金は、昭和34年に制定された国民年金法に基づき、同年10月から無拠出制の福祉年金の給付が開始され、昭和364月から拠出制の年金制度が開始されて、国民皆年金の体制が成立した。

 

<② 健保H21年出題>

 健康保険法は、大正11年に制定され、同時に施行された日本で最初の社会保険に関する法である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

⓵ ×

 無拠出制の福祉年金の給付が始まったのは、昭和34年10月からではなく昭和34年11月からです。

 福祉年金とは、制度の発足時点で既に70歳以上の人等が対象でした。保険料の納付が前提になっていない点が特徴の年金です。

 老齢福祉年金、障害福祉年金、母子福祉年金があります。

 

ついでに厚生年金保険の沿革も。

 昭和16年に工場の男子労働者を対象に「労働者年金保険法」が公布(昭和17年施行)されました。その後昭和19年に女子労働者や事務職員などにも適用されるようになり、名称が「厚生年金保険法」に改定されました。

 

 

② ×

 健康保険法の制定は大正11年ですが、翌年に関東大震災が発生したので、大正15年(ただし、保険給付及び費用に関する規定は昭和2年)から施行されました。

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