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社会保険労務士合格研究室

「最初の一歩㉚」条文の読み方(厚生年金保険法)

R4-130

R3.12.30 「被保険者であった期間」と「被保険者期間」

社労士受験勉強のファーストステップ

ファーストステップについては

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条文を読んでみましょう。

第19条 

被保険者期間を計算する場合には、月によるものとし、被保険者の資格を取得した月からその資格を喪失した月の前月までをこれに算入する。 

 

『被保険者期間』は月単位で算定されます。

 例えば、1231日に資格取得、131日に退職した(資格喪失は21日)場合は、被保険者期間は2か月です。

 「被保険者期間」は、年金額の計算(平均標準報酬額×1000分の5.481×被保険者期間の月数)や、保険料の徴収(被保険者期間の計算の基礎となる各月につき徴収される)に使われます。

 

 

では、こちらの過去問をどうぞ

 

①【H21年出題】

 厚生年金保険法で定める「被保険者期間」とは、被保険者の資格を取得した日から被保険者の資格を喪失した日の前日までの日単位で計算される期間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H21年出題】 ×

 被保険者の資格を取得した日から被保険者の資格を喪失した日の前日までの『日単位』で計算される期間は「被保険者であった期間」のことです。1231日資格取得、131日退職・21日資格喪失なら、被保険者であった期間は、1231日から131日までの32日間です。

 「被保険者期間」は、最初に書きましたように「月単位」で算定します。

 

 

 

次にこちらの条文を読んでみましょう。

47条 (障害厚生年金の受給権者)

 障害厚生年金は、疾病にかかり、又は負傷し、その疾病又は負傷及びこれらに起因する疾病につき初めて医師又は歯科医師の診療を受けた日(「初診日」)において被保険者であった者が、・・・(以下略)

 

附則第9条の3 (長期加入者の特例)

 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が、その権利を取得した当時、被保険者でなく、かつ、その者の被保険者期間が44年以上であるときは、報酬比例部分と定額部分を合わせた年金が支給される。

 

★第47

 「被保険者であった者」に注目してください。障害厚生年金は、初診日に「被保険者」であったことが要件です。

 厚生年金保険法で「被保険者であった」ということは、在職中だったという意味です。ですので、障害厚生年金は在職中に初診日があることが条件です。

 

★附則第9条の3

 「被保険者でなく」に注目してください。 

 長期加入者(44年以上)に対して、報酬比例部分に定額部分が加算される特例の条件は、「被保険者でない」ことイコール退職していることです。

 定額部分が加算されるには退職していることが必要です。

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