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社会保険労務士合格研究室

ここを乗り越えよう!国民年金法

R4-178

R4.2.16 遺族基礎年金の支給停止(その2 所在不明の場合)

 今回は、所在不明の場合の支給停止です。

 

 では、条文です。

第41条の2

① 配偶者に対する遺族基礎年金は、その者の所在が1年以上明らかでないときは、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によって、その所在が明らかでなくなった時に遡って、その支給を停止する。

② 配偶者は、いつでも、①の規定による支給の停止の解除を申請することができる。

 

第42条 

① 遺族基礎年金の受給権を有する子が2人以上ある場合において、その子のうち1人以上の子の所在が1年以上明らかでないときは、その子に対する遺族基礎年金は、他の子の申請によって、その所在が明らかでなくなった時にさかのぼって、その支給を停止する。

② ①の規定によって遺族基礎年金の支給を停止された子は、いつでも、その支給の停止の解除を申請することができる。

◇ 配偶者が遺族基礎年金の受給権を有している間は、子の遺族基礎年金は支給停止となります。(このことは次回お話しします。)

 しかし、配偶者が1年以上所在不明の場合は、子の申請によって配偶者の遺族基礎年金が支給停止されます。

(第41条の2)

 

◇ 例えば、2人の子が遺族基礎年金を受けていて、1人の子が1年以上所在不明になったときは、他の子が申請を行うと、所在不明になったときにさかのぼって、所在不明の子の年金が支給停止されます。

(第42条)

 

では、過去問をどうぞ

①【H26年出題】

 配偶者に対する遺族基礎年金は、その者の所在が6か月以上明らかでないときは、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によって、その所在が明らかでなくなった時に遡って、その支給を停止する。

 

 

②【H22年出題 】(改正による修正あり)

 遺族基礎年金の受給権者である配偶者の所在が1年以上明らかでないときは、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によって、申請した日の属する月の翌月から、その支給が停止される。

 

 

③【H30年出題】

 遺族基礎年金の受給権を有する子が2人ある場合において、そのうちの1人の子の所在が1年以上明らかでないとき、その子に対する遺族基礎年金は、他の子の申請によって、その申請のあった日の属する月の翌月から、その支給を停止する。

 

 

④【H15年出題】(改正による修正あり)

 1年以上の所在不明によって遺族基礎年金の支給を停止された配偶者又は子は、それぞれ支給停止につき、いつでもその解除の申請をすることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H26年出題】 ×

6か月以上ではなく、「1年以上」明らかでないときです。

 

 

②【H22年出題 】(改正による修正あり) ×

「申請した日の属する月の翌月から」ではなく、「その所在が明らかでなくなった時に遡って」、支給が停止されます。

 

 

③【H30年出題】 ×

 ②の問題と同じく、いつから支給停止されるかがポイントの問題です。

「申請のあった日の属する月の翌月から」ではなく、「その所在が明らかでなくなった時に遡って」、支給が停止されます。

 

④【H15年出題】(改正による修正あり) 〇

 所在不明になった人は、いつでも支給停止の解除の申請ができます。 

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