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社会保険労務士合格研究室

国民年金法

R4-324

R4.7.12 法定免除の要件 

 今回のテーマは「法定免除」です。

 対象者を確認しましょう。

 

条文を読んでみましょう。

第89条 

 被保険者(産前産後免除及び保険料の一部免除の適用を受ける被保険者を除く。)が次の各号のいずれかに該当するに至ったときは、その該当するに至った日の属する月の前月からこれに該当しなくなる日の属する月までの期間に係る保険料は、既に納付されたものを除き、納付することを要しない

① 障害基礎年金又は厚生年金保険法に基づく障害を支給事由とする年金たる給付その他の障害を支給事由とする給付であって政令で定めるものの受給権者(最後に厚生年金保険法に規定する障害等級に該当する程度の障害の状態に該当しなくなった日から起算して障害状態に該当することなく3を経過した障害基礎年金の受給権者(現に障害状態に該当しない者に限る。)その他の政令で定める者を除く)であるとき。

② 生活保護法による生活扶助その他の援助であって厚生労働省令で定めるものを受けるとき。

③ 厚生労働省令で定める施設(国立ハンセン病療養所等、国立保養所、その他厚生労働大臣が指定するもの)に入所しているとき。

 

ポイント!

★法定免除の対象は、

・障害基礎年金、1級・2の障害厚生年金等の受給権者

 →ただし、厚生年金保険法の障害等級(3級)に該当しなくなってから3年を経過した者は、法定免除の対象外になります。

・生活保護法の生活扶助を受ける人

・国立ハンセン病療養所等に入所している人

 

過去問をどうぞ!

①【H16年出題】

 障害基礎年金の受給権は有していなくても、3級の障害厚生年金の受給権を有していれば、国民年金保険料の法定免除が適用される。

 

 

②【H27年出題】

 第1号被保険者が生活保護法の保護のうち、医療扶助のみを受けた場合、保険料の法定免除の対象とされる。

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H16年出題】 ×

 法定免除は、障害基礎年金の受給権があることが条件です。1・2級に該当したことがない3級の障害厚生年金の受給権者には、法定免除は適用されません。

 

 

②【H27年出題】 ×

 生活保護には、生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助の8つの種類の扶助があります。

 法定免除の対象になるのは、そのうちの「生活扶助」を受ける場合です。

 医療扶助のみを受ける場合は法定免除の対象になりません。 

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