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社会保険労務士合格研究室

 令和4年基本問題(厚生年金保険法)

R5-029

R4.9.26 R4択一式より『障害厚生年金の額の計算』

 今日のテーマは障害厚生年金の額の計算です。

 

 条文を読んでみましょう。

50条 (障害厚生年金の額)

① 障害厚生年金の額は、老齢厚生年金の例により計算した額とする。この場合において、当該障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が300に満たないときは、これを300とする

② 障害の程度が障害等級の1級に該当する者に支給する障害厚生年金の額は、①の規定にかかわらず、①に定める額の100分の125に相当する額とする。

51条 

 障害厚生年金の額については、当該障害厚生年金の支給事由となった障害に係る障害認定日の属する月における被保険者であった期間は、その計算の基礎としない。

 障害厚生年金の額は、老齢厚生年金の額の計算の規定の例で計算します。

 ただし、老齢厚生年金は、実際の厚生年金保険の被保険者期間で計算しますが、障害厚生年金は厚生年金保険の被保険者期間が300月未満の場合は300月で計算します。

 また1級の場合は、100分の125の額となります。

 障害厚生年金の年金額の計算の基礎となる被保険者期間は、障害認定日の属する月までとなります。障害認定日を初診日にする問題、属する月を「属する月の前月」とする問題に注意しましょう。

 

 

では、令和4年の問題をどうぞ!

 

R410-D

 障害等級2級の障害厚生年金の額は、老齢厚生年金の例により計算した額となるが、被保険者期間については、障害認定日の属する月の前月までの被保険者期間を基礎とし、計算の基礎となる月数が300に満たないときは、これを300とする。

 

 

 

 

 

【解答】

R410-D】 ×

 障害厚生年金の額の計算には、「障害認定日の属する月」までの被保険者期間が算入されます。「障害認定日の属する月の前月まで」の部分が誤りです。

 

 

では過去問もどうぞ!

①【H22年出題】

 障害厚生年金の額については、当該障害厚生年金の支給事由となった障害に係る障害認定日の属する月の前月までの被保険者であった期間を、その計算の基礎とする。

 

 

②【H29年出題】  

 傷病に係る初診日が平成2791日で、障害認定日が平成2931日である障害厚生年金の額の計算において、平成294月以後の被保険者期間はその計算の基礎としない。なお、当該傷病以外の傷病を有しないものとする。

 

 

③【H22年出題】

 障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が240か月に満たないときは、これを240か月とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H22年出題】 ×

 計算の基礎になるのは、「障害認定日の属する月」までの期間です。

 

 

②【H29年出題】 〇

 計算の基礎になるのは、障害認定日の属する月(平成293月)までの期間です。障害認定日の属する月後(平成294月以後)の被保険者期間はその計算の基礎となりません。

 

 

③【H22年出題】 ×

240か月ではなく、「300か月に満たないときは、これを300か月とする」です。

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