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社会保険労務士合格研究室

厚生年金保険法 障害厚生年金の額の計算

R5-322

R5.7.15 障害厚生年金の額の計算に算入される被保険者期間

 障害厚生年金は、①初診日、②保険料納付要件、③障害認定日の3つの要件を満たせば、障害認定日に受給権が発生します。 

 今日は、障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間を確認しましょう。

 

条文を読んでみましょう。

50条第1項、2

① 障害厚生年金の額は、第43条第1項の規定(老齢厚生年金の額)の例により計算した額とする。この場合において、当該障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が300に満たないときは、これを300とする

② 障害の程度が障害等級の1級に該当する者に支給する障害厚生年金の額は、①に定める額の100分の125に相当する額とする。

 

51条 

 障害厚生年金の額については、当該障害厚生年金の支給事由となった障害に係る障害認定日の属する月における被保険者であった期間は、その計算の基礎としない

 

 障害厚生年金は、老齢厚生年金と同じように計算します。

1級の場合は、1.25倍します。

・被保険者期間が300月未満の場合は、300月の最低保障があります。

・障害厚生年金の計算には、障害認定日の属する月後は算入されません。=障害認定日の属する月まで算入されます。

 

 

では、過去問をどうぞ!

①【H22年出題】

 障害厚生年金の額については、当該障害厚生年金の支給事由となった障害に係る障害認定日の属する月の前月までの被保険者であった期間を、その計算の基礎とする。

 

②【H29年出題】

 傷病に係る初診日が平成2791日で、障害認定日が平成2931日である障害厚生年金の額の計算において、平成294月以後の被保険者期間はその計算の基礎としない。なお、当該傷病以外の傷病を有しないものとする。

 

③【R4年出題】

 障害等級2級の障害厚生年金の額は、老齢厚生年金の例により計算した額となるが、被保険者期間については、障害認定日の属する月の前月までの被保険者期間を基礎とし、計算の基礎となる月数が300に満たないときは、これを300とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H22年出題】 ×

 計算の基礎となるのは、障害認定日の属する「月」までです。

 

 

②【H29年出題】 〇

 障害認定日の属する月(平成293月)までが計算の基礎となります。平成294月以後の被保険者期間は計算に入りません。

 

 

③【R4年出題】 ×

 「障害認定日の属する月」までが計算の基礎となります。

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