合格まで一緒に頑張りましょう!合言葉は「毎日コツコツ」

社会保険労務士合格研究室

厚生年金保険法 障害手当金の額

R5-323

R5.7.16 障害手当金の額の計算式と最低保障額

 今日は障害手当金の額の計算式を確認しましょう。

 

 条文を読んでみましょう。

57条 (障害手当金の額)

 障害手当金の額は、50条第1項の規定の例により計算した額の100分の200に相当する額とする。ただし、その額が同条第3項に定める額にを乗じて得た額に満たないときは、当該額とする。

※障害手当金の額は、第50条第1項の規定の例により計算した額(報酬比例の年金額)×100分の200です。

※最低保障額は、(障害基礎年金を受けることができない場合の障害厚生年金の最低保障額)×2です。

 

※第50条第1項と第3項を読んでみましょう。

50条第1

 障害厚生年金の額は、第43条第1項の規定(老齢厚生年金)の例により計算した額とする。この場合において、当該障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が300に満たないときは、これを300とする。

50条第3

 障害厚生年金の給付事由となった障害について国民年金法による障害基礎年金を受けることができない場合において、障害厚生年金の額が2級の障害基礎年金の額に4分の3を乗じて得た額(その額に50円未満の端数が生じたときは、これを切り捨て、50円以上100円未満の端数が生じたときは、これを100円に切り上げるものとする。)に満たないときは、当該額を障害厚生年金の額とする。

 

※第3項は障害基礎年金を受けることができない場合の障害厚生年金の最低保障額です。

 

 

では、過去問をどうぞ!

①【H26年選択式】

 障害手当金の額は、厚生年金保険法第50条第1項の規定の例により計算した額の100分の200に相当する額とする。ただし、その額が障害等級3級の障害厚生年金の最低保障額に< A >を乗じて得た額に満たないときは、当該額とする。

 

 

②【H29年出題】

 障害手当金の額は、厚生年金保険法第50条第1項の規定の例により計算した額の100分の200に相当する額であるが、その額が障害等級2級に該当する者に支給する障害基礎年金の額の2倍に相当する額に満たないときは、当該額が障害手当金の額とされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】

①【H26年選択式】 

A 2

障害手当金の額は報酬比例の年金額×2です。

最低保障額は、3級の障害厚生年金の最低保障額×2です。

※ちなみに、3級の障害厚生年金(=障害基礎年金を受けることができない)の最低保障額は、780,900円×改定率(2級の障害基礎年金)×4分の3です。

 

 

②【H29年出題】 ×

 最低保障額は、障害等級2級に該当する者に支給する障害基礎年金の額に「4分の3を乗じて得た額」の2倍に相当する額です。 

社労士受験のあれこれ