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社会保険労務士合格研究室

過去問から学ぶ 国民年金法

R6-338 7.30

<10問で分かる>繰上げ支給の老齢基礎年金【社労士受験対策】

過去問から学びましょう。

今日は国民年金法です。

 

老齢基礎年金の繰上げのよく出る問題をみていきましょう。

 

過去問をどうぞ!

①【H26年出題】

 任意加入被保険者である者は、老齢基礎年金の支給繰上げの請求をすることはできない。

 

 

 

 

【解答】

①【H26年出題】 〇

 任意加入被保険者は、老齢基礎年金の繰上げ請求はできません。

(法附則第9条の2

 

 

②【R5年出題】

 老齢基礎年金の支給の繰上げをした者には寡婦年金は支給されず、国民年金の任意加入被保険者になることもできない。

 

 

 

 

 

【解答】

②【R5年出題】 〇

 老齢基礎年金の支給の繰上げをした者には寡婦年金は支給されませんし、任意加入被保険者になることもできません。

(法附則第9条の2の3)

 

 

③【H23年出題】

 繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権は、繰上げ請求のあった日の翌日に発生し、受給権発生日の属する月の翌月から支給される。

 

 

 

 

【解答】

③【H23年出題】 ×

 繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権は、繰上げ請求のあった「日」に発生します。(翌日ではありません。)そして、受給権発生日の属する月の翌月から支給されます。

(法附則第9条の2第3項)

 

 

④【H26年出題】

 老齢基礎年金の支給繰上げの請求は、老齢厚生年金の支給繰上げの請求ができるときは、老齢厚生年金の支給繰上げの請求と同時に行わなければならない。

 

 

 

 

 

【解答】

④【H26年出題】 〇

 老齢基礎年金の支給繰上げの請求は、老齢厚生年金の支給繰上げの請求と同時に行わなければなりません。

(法附則第9条の22項)

 

 

⑤【H22年出題】

 老齢基礎年金の支給の繰上げの請求をした場合であっても、振替加算額については、受給権者が65歳に達した日以後でなければ加算は行われない。

 

 

 

 

 

【解答】

⑤【H22年出題】 〇

 老齢基礎年金の支給を繰上げても、振替加算額は繰上げされません。振替加算額は、65歳に達した日以後でなければ加算されません。

S60法附則第14条)

 

⑥【H30年出題】

 振替加算は、老齢基礎年金の支給繰上げの請求をした場合は、請求のあった日の属する月の翌月から加算され、老齢基礎年金の支給繰下げの申出をした場合は、申出のあった日の属する月の翌月から加算される。

 

 

 

 

 

【解答】

⑥【H30年出題】 ×

 老齢基礎年金の支給を繰上げても、振替加算額は繰上げされません。老齢基礎年金の支給繰上げの請求をした場合でも、振替加算額は、65歳に達した日の属する月の翌月から加算されます。

 なお、老齢基礎年金の支給繰下げの申出をした場合は、振替加算も繰下げられますが、振替加算には繰下げによる増額はありません。

S60法附則第14条)

 

 

⑦【H24年出題】

 繰上げ支給の老齢基礎年金の支給を受ける者は、65歳に達する前であっても、国民年金法第30条の21項の規定(いわゆる事後重症)による障害基礎年金の支給を請求することはできない。

 

 

 

 

【解答】

⑦【H24年出題】 〇

 事後重症の障害基礎年金は、65歳に達する日の前日までの間、請求できます。

 ただし、繰上げ支給の老齢基礎年金の支給を受ける者は、65歳に達する前でも、事後重症による障害基礎年金の請求はできません。

(法附則第9条の2の3)

 

 

⑧【H26年出題】

 寡婦年金の受給権を有する者が支給繰上げの請求をし、老齢基礎年金の受給権を取得すると、寡婦年金の受給権は消滅する。

 

 

 

 

 

【解答】

⑧【H26年出題】 〇

 寡婦年金の受給権は、繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権を取得したときは、消滅します。

 

⑨【H19年出題】

 老齢基礎年金の支給を繰上げ又は繰下げる者に対して、付加年金を支給するときは、付加年金も老齢基礎年金と同様に繰上げ、繰下げて支給されるが、その際減額率、増額率は適用されない。

 

 

 

 

 

【解答】

⑨【H19年出題】 ×

 付加年金は、老齢基礎年金に連動していますので、老齢基礎年金を繰上げ・繰下げした場合は、付加年金も老齢基礎年金と同様に繰上げ、繰下げて支給されます。また、その際、減額率、増額率も同じように適用されます。

(法附則第9条の2第6項)

 

 

⑩【H27年出題】

 20歳から60歳まで国民年金のみに加入していた妻(昭和2542日生まれ)は、60歳で老齢基礎年金の支給繰上げの請求をした。当該夫婦は妻が30歳の時に婚姻し、婚姻以後は継続して、厚生年金保険の被保険者である夫(昭和2242日生まれ)に生計を維持されている。妻が65歳に達した時点で、夫は厚生年金保険の被保険者期間の月数を240か月以上有するものの、在職老齢年金の仕組みにより老齢厚生年金が配偶者加給年金額を含め全額支給停止されていた場合であっても、妻が65歳に達する日の属する月の翌月分から老齢基礎年金に振替加算が加算される。

 

 

 

 

 

 

【解答】

⑩【H27年出題】 〇

ポイントその1

振替加算は、妻自身の老齢基礎年金に加算される年金です。夫の老齢厚生年金が在職老齢年金の仕組みにより全額支給停止されていた場合でも、要件を満たせば、加算が行われます。

ポイントその2

 老齢基礎年金の支給を繰り上げていても、振替加算は繰り上げられませんので、65歳に達する日の属する月の翌月分から加算されます。

(S60法附則第14) 

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